デザインリテラシー基礎

2022.1.24

1年生春学期

本授業は芸術工学部のデザインリテラシー科目で、本学部に入学した新入生が最初に受講する演習授業の1つです。

芸術工学や未来構想デザインについての講義を受講した後、3回目から7回目までは学生が複数のグループに分かれて週ごとに異なるコースの実技授業を受けます。未来構想デザインコースは「線による空間構成」をテーマとした授業実施しました。

空間構成における重要な知識を学習した後、実際に線材(ピアノ線)を曲げて立体的な小作品の造形を行いました。作品にはタイトルやコンセプトが示され、提出された小作品は200点以上にも及びました。

そして、8回目の未来構想デザインコースの授業では、学生作品が一堂に集められ、大橋キャンパス内のデザインコモン2階にて展示発表会が開催されました。そこでは、自分たちの作品を構成要素とするインスタレーションのような展示設営を行い、空間に配置された作品の内部を巡るようにして鑑賞できるような仕掛けが施されました。

また、発表会では自分の作品について説明するだけでなく、今回の演習授業を踏まえた上で、来年度の1年生対象の授業課題を学生自ら構想して発表することも求められ、独創的で多彩なアイデアが数多く紹介されました。

キーワード

  • デザインリテラシー:表現する力だけでなく、解釈する力、伝える力、創造する力など幅広い能力を指します。
  • コンセプト:一貫した基本的なデザイン方向性(姿勢・方針・思想)のことを言います。造形の「テーマ」ではありません。
  • インスタレーション:作品や装置とともに、創られた場所や空 全体を作品として体験させる芸術表現です。

教員