以下は未来構想デザインコース学生によるインタビューです。
(教員・研究室ホームページはこちら)
(2024年2月8日のインタビュー記事はこちら;Click here for interview on 8 February 2024.)
アートなどの表現活動をする際に、どういう場作りをすれば良いのかというプロジェクトをデザインしています。プロジェクトをデザインすることで人と人との関係性も変わっていきます。そして、そういったデザインを日常に落とし込む活動もしています。
例えば今、認知症の方々のケアについてのデザインをしています。認知症の方々には感情は残っているのにも関わらず、感じていることを上手く表現することができないのが大きな問題点です。ですので、認知症の方々にとって相手に感情を読み取ってもらえないことはとても辛いのです。ケアする側がその感情を理解することが出来たら、人間の相手をしているという事に向き合いながらケアできるのです。認知症の方々のケアサービスをデザインする際に、管理のデザインでなく、活き活きと生きていけるような部分をデザインしています。
私は、「人がクリエイティブだとハッピー」だと思っています。物やサービスをデザインする際、何かをするためのものをデザインするのではなく、人々が幸せになる場をデザインするということを大切にしています。また「未来構想」もそうですが、どんな言葉も最初は理解されないものなので、知らないうちに皆に理解される言葉になるのではないかと思っています。
未来構想デザイン自体が私の研究内容だと思っています。未来構想デザインコースを立ち上げる際に関わった先生方のうちの1人なので、コース内容と私の研究内容は似ているのではないでしょうか。
常識と言われているものに対して疑問を持って欲しいです。また、その事の本質について考えてほしいですね。物事の本質についてアプローチしたい人に、未来構想デザインコースへぜひ来て欲しいです。
インタビュー・編集:山田悠介、金依寧、村本りずむ(未来構想デザインコース学生)