以下は未来構想デザインコース学生によるインタビューです。
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社会課題をデザインで解決するということです。そして、そのための制作活動、教育活動、研究活動と、それらの知見を活かした社会連携を進めています。多様な人が同じように施設を利用できるようにしたり、海外の貧困地域の人たちがどうやったらより良い生活ができるかを考えていたりします。
具体的にデザインで社会課題を解決する、とはどういうことなのかというと、「セーフティネット」という、まだ小さい魚は逃がし、大きくなった魚のみが引っかかるような仕組みの網が良い例ですね。こういった生態系保全は海洋をフィールドとする生態学者が解決するものだと思われていますが、このようにデザインで解決することができます。商業的な利益よりも社会的な効果に着目して活動をしています。
社会課題を解決するデザインアイデアを世界中の学生から公募する、「SDGs インターナショナルアワード」に最近は力を入れています。僕は、世界を変えるデザインを特別なスキルがなくても学生は発想で作り出すことができると考えています。先程のセーフティネットも学生が考えたものなのですよ。
これから必要な人材を育てるところです。時代は今もどんどん変わり続けていて必要とされている人材も変わり続けています。経済だけを追求するのはもう古い考えです。経済、環境や社会などの様々なことのバランスの取れた社会の創造が求められています。
実践的なスキルを持つことももちろん重要ですが、多分野のことを組み合わせて今までになかった産業やデザインを作り出せるような人材の育成が重要だと考えています。デザイン的な発想方法をベースとして次の時代を作っていく人がここから生まれていくといいなと思っています。
これはよく言っていることなのですが、未来は君たちの手の中にある、ということです。自分の未来を自分で切り開いて作って欲しいと思っています。
そしてそのために旅に出て欲しいなって考えています。それは海外旅行でもインターンでもなんでもいいと思います。やっぱり教室の中で学べることには限りがあると考えているので、何よりも行動することが大事ですね。
インタビュー・編集:阿南修平、中山弘一、山領早穂(未来構想デザインコース学生)