近藤 加代子

2021.5.7

以下は未来構想デザインコース学生によるインタビューです。
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研究内容を教えてください

私の研究では環境問題を解決するための環境政策、社会の仕組みを研究しています。温暖化や気候変動、ごみの問題というのは教育や啓発で変えるのは限界があると思っています。そこで私は、気持ちや行動を変える要因となる、人の楽しく生きたい、幸せに生きたいといったところに注目して、みんなが幸せになりながら環境を変えていく要因や仕組みを見つけるために研究しています。具体的には再生エネルギーやバイオマス利活用の普及の研究や、プラスチックの問題を解決するための研究をしています。

近藤先生にとっての未来構想デザインコースとは

私は、学生さんが未来構想デザインコースで学んだことをベースに、芸工の中のいろんな分野で積極的に学んでいくことが大切だと思っています。未来を発展させていくのは学生さんであって、先生の言っていることだけを学んでいるだけではいけません。学生さん自身が「自分はこういうことをしたいのだー!」っていう姿勢をもっていろいろな分野で学んで、必要なことがあれば教員にいろいろ要求してもらう。学生さんはそういった取り組みを通してやりたいことを実現していくだろうし、その軌跡がこれからの未来構想デザインコースを作ることにもなるのだと思います。

研究内容と未来構想デザインコースとの関連性

私の研究分野では主に環境問題を扱いますが、環境問題は結局のところ市民社会の問題だと思っています。ですから例えば、市民社会の環境問題をどういった仕組みで解決するのかについての授業を行います。市民社会を考える上で、良い社会を作るための重要な要素が二つあります。一つは市民一人ひとりを尊重すること。もう一つは市民一人ひとりが社会の在り方を含めて自己決定をすることです。未来構想デザインコースには双方の要素にそれぞれ専門分野を持つ先生がいるので、そういった勉強をする上で未来構想デザインコースはとてもよい環境だと思います。

未来構想デザインコースを志望する人へのメッセージ

10年後20年後、日本は世界とともに大きく変化していかなければいけません。今のままではない社会に変わっていく中で、私たちには遠くを見るビジョンが必要です。どんなデザインをするにもそういうことが要求される時代なので、未来構想デザインコースにぜひ来ていただいて、そういうビジョンを一緒に作っていって、いろんなデザインの分野に役立てていってほしいなと思います。

インタビュー・編集:山田悠介、金依寧、村本りずむ(未来構想デザインコース学生)