長津 結一郎

2020.9.23

Yuichiro Nagatsu

アーツマネジメント、
文化政策、
芸術社会学

— 私は高校の部活などでの経験で得た気づきが、今の活動につながっています。自分が大事にしたいことは何か、そのためにできることは何か。立ち止まって考えることで、自分の生きる道を切り開いていきましょう。

私の研究では、異なる人たち同士がともに生きていくための方法と、そこにある芸術文化の役割について、理論と実践の往還を通じた質的研究を行なっています。
具体的には、障害のある人の表現活動を題材とした研究を行なっています。多様な背景を持つ人々がともに表現活動を行う場においてどのようなことが起こっているかを、参与観察やインタビューなどを通じて明らかにしています。
また、「アートプロジェクト」のような地域の諸課題に芸術活動がアプローチする事例を通じ、芸術と社会のあいだにあるファシリテーションのあり方や、活動を支えるための人材育成プログラムの検討にも携わっています。
さらに近年は、音楽や舞台芸術のワークショップなどを対象とした分析を行い、現場で実際に何が起こっているのかというミクロな視点と、それらをどのように捉えることができるのかというマクロな視点の両方について、エスノメソドロジー的な手法やエスノグラフィーなどの質的研究法を用いて記述することを試みています。


芸術と社会包摂、障害とアート、文化政策