情報編集デザイン、
デザイン史、
デザイン理論
— 過去は現在の考え方で変えられます。そして、私たちがどのような未来をデザインするかによって、現在も過去も違った意味を持ってきます。過去や現在をしっかりと考えながら、まだ誰も知らない未来をつくるデザインにチャレンジしませんか。
情報編集デザインとは、あらゆる物事を「情報」という観点から捉え直して編集し、適切に可視化して、人々が情報にアクセスできるようにするための一連のプロセスです。したがって研究対象それ自体は、極論すれば何でもありです。これまでも、都市における文化活動のアーカイブ化や、都市開発によって生まれたニュータウンの変遷の記録方法、アートプロジェクトの広報戦略デザイン、公共施設の建築を情報メディアとして捉えたデザインコンセプトなどに取り組んできました。また近年、特に力をいれているのが伝統工芸を次世代につなぐプロジェクトです。伝統工芸が長年培ってきた技術や文脈、それを受け継ぐ人々の思いや活動をいかに情報化し、現代、未来に活用できるアーカイブにするかという課題に挑戦しています。データベースや文書、映像などの一般的な形態のアーカイブだけでなく、伝統の技術を用いた新しいプロダクトデザインや産業化に役立つ情報の分類・発信方法も探っています。このように、対象自体には一貫性がないように見えますが、その根底には、あらゆる事物を「情報化」して、蓄積したり、広く伝えたりするためのアプローチを探求するという共通点があります。
編集思考、伝統工芸デザイン、コンセプトデザイン